静かに心を落ち着けて墨を磨る。
墨の香りに包まれる その時間はなんとも深くさわやかに感じます。
小学校のころ 書道教室に通っていました。
少し早めにいくと、 縁側の隣の部屋で
先生が静かに墨を磨っていることがありました。
庭の緑のあじさいの葉に雨が落ちて ししおどしや苔が 静かに雨を受け止めていました。
先生の墨は、かなり小さくなっていてそれがすごいなーって思っていました。
静かなとても静かでいい時間です。
先生をまねして、墨を磨るんですが
そこは 小学2年生のわたし。
手はつかれるやら 足はしびれるやらで やっぱり楽ちんな墨液をそっととりだします。
そこへ ちょっと足しの墨を磨るって感じでした。
先生には たぶんお見通しでしたよね。
墨を磨る工程で、心を落ち着けるとか集中力を養うとかできたのに。。
今となっては そういう意味も分からずでした、もったいない。
実は墨は、使うのと作るのは全く別なんです。
墨を作ることは とても大変で過酷です。
墨作りが 「動」 墨磨りが「静」って感じ。
★墨の作り方
まずは すすを取ります。
菜種油のすすや 松からのすすで種類は変わりますが すすを取っていきます。
そのあと にかわと混ぜて固めます。
にかわとは 動物の骨や皮などからとります。
つづきは動画をご覧ください。
墨は冬の間にしか作られません。
にかわとすすを混ぜ固めて作る製法のため、にかわが痛まないように寒い季節を選んで作られます。
墨をすったときの高貴な香りは、膠の臭いを緩和するために使われる香料の香りです。
特に清涼感ある香りは、インドやマレーシアなどを原産とする「竜脳(りゅうのう)」の香りです。
竜脳とは竜脳樹の隙間に析出した結晶のことで、古よりその香気から防虫剤や防腐剤として使われ香りの世界でも馴染みのある香料です。
ひとつひとつに込められた技術と伝統
墨だけではなく 筆や半紙・硯・文鎮にも同じことが言えます。
このようなことを知ったうえで、書道をしてもらえればいいなーと思っています。
布に直接描いて乾燥させるだけの布墨液
自然乾燥で定着します。洗濯もOKです!
赤・青・黄・黒・白の5色は
混色 濃淡 にじみ ぼかし 重色までできるので 表現は無限大
Tシャツに描いたカラフルな絵です。
赤 黄 青 黒 白の5色を使って描かれています。
でもよくみると、緑、水色、オレンジといった色をみることができます。
これは この5色の色墨液を混ぜ合わすことで さまざまな色がつくれたということがわかります。
自分だけのオリジナルのTシャツや 運動会やサークルのユニフォーム お祭りや行事のハッピに描いて乾かすだけ!
準備や後処理といった面倒なことは一切ないです。
準備といえば、新しい布に描く場合のみ 洗濯して糊を落としアイロン掛けしてシワを伸ばしてといった感じでしょうか。
あとは この書液と筆を使って がんがん描いて下さい。
★裏写りを防ぐために 布の下に新聞紙を敷いて下さい。
一番いいのはサンドペーパーです。
動かず、乾燥時にもつかなくてとても便利です。
大人の方には このような 墨の風合いたっぷりな画や文字もおすすめです。
文字を絵のように描いたこちらのシャツもカラフルです。
このように、世界で一つの作品をつくることができます。
子供からお年寄りまですべての年齢のかたが対象の教材です。
書道筆でも 画筆でもかけます。
布ならなんでも書けますので、ハンカチや学級旗といったものにもぜひご利用下さい。
ひらがなとカタカナについて
奈良時代、日本語を書き表す文字として、漢字の音(おん)や訓を利用することが考えられました。
例えば、安心の「安(あん)」という字を書いて「あ」と読むことにしたのです。
万葉集がこの方法で書かれていることから、「万葉仮名」と呼ばれています。
平安時代の中頃、「国風文化」が生まれると、万葉仮名が発展して「ひらがな」と「カタカナ」が生まれました。
万葉仮名で使われていた漢字を、極端に崩すことによってできたのが「ひらがな」です。
ひらがなは、当時「女手(おんなで)」と呼ばれ、女性が使うものとされていました。
ですから、紀貫之がひらがなで書いた「土佐日記」は、作者が女性であるという設定でした。
一方、漢字の一部分を取り出して作られたのが、カタカナです。
漢字からカタカナが生まれたのです。
日本というのはつくづくすごい国だと思います。
***************************************************
<ひらがな>
安 → あ 以 → い 宇 → う 衣 → え 於 → お
加 → か 幾 → き 久 → く 計 → け 己 → こ
左 → さ 之 → し 寸 → す 世 → せ 曽 → そ
太 → た 知 → ち 川 → つ 天 → て 止 → と
奈 → な 仁 → に 奴 → ぬ 祢 → ね 乃 → の
波 → は 比 → ひ 不 → ふ 部 → へ 保 → ほ
末 → ま 美 → み 武 → む 女 → め 毛 → も
也 → や 由 → ゆ 与 → よ 良 → ら 利 → り
留 → る 礼 → れ 呂 → ろ 和 → わ 為 → ゐ
恵 → ゑ(え) 遠 → を 无 → ん
<カタカナ>
阿 → ア(阿の左側部分)
伊 → イ(伊の左側部分)
宇 → ウ(宇の上の部分)
江 → エ(江の右側部分)
於 → オ(於の左側部分)
加 → カ(加の左側部分)
幾 → キ
久 → ク(久の左側部分)
介 → ケ
己 → コ(己の上の部分)
散 → サ(散の左上部分)
之 → シ
須 → ス(須の右側部分)
世 → セ
曽 → ソ(曽の上の部分)
多 → タ(多の上の部分)
千 → チ
川 → ツ
天 → テ
止 → ト(止の右上部分)
奈 → ナ(奈の左上部分)
二 → ニ
奴 → ヌ(奴の右側部分)
祢 → ネ(祢の左側部分)
乃 → ノ(乃の左側部分)
八 → ハ
比 → ヒ(比の右側部分)
不 → フ(不の左上部分)
部 → ヘ(部の右側部分)
保 → ホ(保の右下部分)
万 → マ
三 → ミ
牟 → ム(牟の上の部分)
女 → メ(女の下の部分)
毛 → モ
也 → ヤ
由 → ユ(由の右側部分)
与 → ヨ
良 → ラ(良の右上部分)
利 → リ(利の右側部分)
流 → ル(流の右下部分)
礼 → レ(礼の右側部分)
呂 → ロ(呂の上の部分)
和 → ワ(和の右上部分)
乎 → ヲ
尓 → ン
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主に、漢文ひらがなが生まれたことで、話し言葉でそのまま書くことができ、女性のあいだで自分のありのままを表現する文学が誕生しました。
有名な女流作家・歌人です。
紫式部の 「源氏物語」は、平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説です。
これは 百人一首です。
美しいひらがなを見ることができます。
こういうのを見ると 筆文字の雅な魅力に引き込まれてしまいます。
ペンなどでは 決してあらわすことができないです。
この教材は、
学童低学年を対象とし「あ」〜「ん」のひらがなを水書きで練習できるようになっています。
筆に慣れたら手本をみて水書きができます。罫線入りなのでとても書きやすくなっています。
なぞり書き用籠文字入り水書き半紙1枚、罫線入り水書き半紙2枚、
ひらがな手本12枚、太筆1本、解説書1枚。
子どもだけではなく 大人にも ぜひ使ってほしい教材です。
水をつかうだけですので 用意や片付けがかんたんです。
筆で文字を書く時は 姿勢を正しくしましょう。
落ち着いた静かな心をもつ時間を楽しんでください。
教材 書道 水書きお習字セット
パソコンでの年賀状作成
書体はやっぱり毛筆だよね
お正月といえば 一番に年賀状です。
元日に届く年賀状楽しみですね。
また元日は 新しいこの一年をどんなふうに過ごすのか
どんなことを始めようかと 目標を決めることも多いはず!
来年はお休みも少し長めにとれそうな日程ですし
書初めをおすすめしたいです。
ということで 今回は書道について触れてみたいと思います。
近年、パソコンの普及で文字を書く事が少なくなっています。
書類なども、もちろんパソコンで作成そしてメールで送る時代。
携帯スマホなど すべてメールで済ませることも多いです。
しかし まだまだ文字を書く事が必要な場合もあります。
文字を書くこと
毛筆は,日本の伝統文化です。
小学校3年生から学ぶ毛筆は,筆の止めや払いなどが難しく苦手と思う子も多いです。
しかし,正しい姿勢で墨をすり,心を落ち着けて書く毛筆は,書道ともいわれ書くことで道を究めることができます。
また生活スタイルとして 椅子で生活することが多くなりましたが、日本は古くから正座をして生活してきました。
正座をすると背骨が真っ直ぐに骨盤のうえに伸び,正しい姿勢になります。
宿題をしている子供たちの姿勢をみていると、うつむき過ぎたり,頭を横に傾け過ぎたりしていることがあります。
また速く書くことに気を取られ,自分の書きやすい姿勢で,字形を整えて書くことも気にせずに書いている子どもが多いのも気になります。
姿勢を正すと、丁寧に書くという気持ちが生まれます。
きもちを正す。心を落ち着けるそういうことが,毛筆の学習を通して書くときの姿勢・筆の持ち方・筆使いなど,毛筆で書くことのよさや楽しさを味わってほしいと考えます。
わたしたちの身の回りのものには すべて サイズが表記されています。
洋服 S(エス) M(エム) L(エル) LL(エルエル)
重さ G(グラム) KG(キログラム)
長さ CM(センチメートル) M(メートル) KM(キロメートル)
などです。
これらのものについては、毎日生活している上で 常用しているので 自然と覚えることができています。
また 幼児の時には、
時計の針のよみかたや 数字の読み方なども覚えます。
では、書道の筆についてはどうでしょうか?
小学校で書道を学ぶまで、種類やサイズがあることを私は知りませんでした。
漠然と ふと筆 細筆というのを使っていたように思います。
字を書くのは ふと筆
作品の横に 学年と名前を書くときは 細筆を使い分けていただけでした。
ただ、先生が 前の水黒板に書く時の大きな大きな筆は
子供心に 特別なものとして 印象深く残っています。
その後 書道教室に通った時に 先生が さまざまな筆を持ち替えて
使っているのをみて こんなに種類があるのだとわかったのです。
また、年末年始の大きなかきぞめの時の筆を使った時は、ちょっと先生に近づけたような気持ちになりました。
筆の太さ
何号という規格は太さの規格であって、筆穂の長さは関係ありません。
半紙6文字には4号が、条幅2行には3号が多く使われます。
上側が半紙6文字
筆の太さは毛の部分でなく、軸の外径で表します。
メーカーによって若干の差異はありますが、
6号=軸径が8.5mm
5号=10mm
4号=11mm
3号=13mm
2号=14.5mm
1号=15mmです。
筆穂の長さ
長鋒(ちょうほう)筆 → 筆軸の外径に対して、筆穂の長さが5倍以上あるもの
短鋒(たんぽう)筆 → 筆軸の外径に対して、筆穂の長さが3倍以下のもの
中鋒(ちゅうほう)筆 → 長鋒(ちょうほう)筆と短鋒(たんぽう)筆の中間
毛の硬さ
柔毛(じゅうもう)筆→ 山羊などの柔らかな毛だけを用いて作った筆
剛毛(ごうもう)筆→ 馬やイタチなどの硬い毛を用いて作った筆
兼毛(けんもう)筆→ 柔毛と剛毛を混ぜて作った筆
書道筆
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